モンゴルツーリングレポート

 

私(石垣)は8月29日より8日間の日程で草原の国モンゴルツーリングに参加した。

工程は1日200kmのオフロードを走行した。道といっても車が3回通ればそこを道と呼ぶことが できるもので、ほとんどは大草原をひた走った。100年前のアメリカ西部もこのような光景では なかったのだろうか。

草原の中で注意しなければならなかったのはタラバガン(ねずみorりす科) の巣穴があり、これがマンホールより一回りくらい大きい直径であるため最初のうちはそこを通ら ないように神経を集中した。しかし5分に1回はこの穴があらわれるため、面倒くさくなってアク セルを開いてジャンプするようになった.

草原を疾走するセローとランクル

初日が最もハードでキャンプ場到着直前に無数の50cm大のこぶと水溜りが続く地帯を通りぬけ なくてはならなかった。 進むことも止まることも足をつくことも困難で体力を著しく消耗しこの日は熟睡することができた。

草原以外でも川渡り(深さは膝上くらい)や山(丘)超えや砂丘地帯があり日本の林道では経験するこ とができないコースばかりだ。

コーナーでコースアウトしても、もともと道はあってないようなところなので安心して走行できた。

キャンプや食事はツアー同行スタッフが至れり尽せりで何もかも面倒を見てくれた。 食事はパンとビスケットが副食でメインディッシュは羊肉を使った料理(チャーハン,餃子,野菜 炒め,春雨炒め)やミルク粥(甘い)などであった。

ツーリング中ところどころに遊牧民のパオがあり、遊牧民の子供は我々に手を振った。

ゲル(牧民居住用テント)とセロー

椎名誠氏が絶賛していた馬乳酒は薄味カルピスのような味わいでアルコール度は低かった。 私は遊牧民のすすめで丼に2杯飲んだのだが、2時間後に下痢に襲われてしまいつらい思い出と なっってしまった。

キャンプ地等で3回釣りをする機会があり、ルアーを投げたが魚はつれなかった(イトウがいる と聞いたが)。同行者で30cmのコクチマスを釣った人もいたが、もう少し時間をかけてフライで 攻めてみたいような川であった。

モンゴルの風景を言葉や写真でうまく伝えることは難しいが、北海道の美瑛や釧路湿原,阿蘇の やまなみハイウェイを何倍にもスケールアップしたような光景であった。 1度体験してしまうと日本の林道ではなかなか満たされないかもしれない。

ちなみに私はツーリング4日目にシフトダウンの最中に草むらに隠れていた岩に足が接触し、足首を 骨折してしまった。帰国してレントゲン写真を撮るまで骨折とは気がつかなかったので、後の 行程はテーピングで足首を固定して走行した。

会社で災害報告書を提出の際、今後の防止対策の欄に見通しの悪い草原ではスタンディングポジ ションで走行することと記入したら上司に怒られてしまった。

まあいろんなことがあったが思い出に残る楽しいツーリングであった。

キャンプ地を流れる川(釣りをしたけど釣れなかった)

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