1999/10/02(Mon)

1999 秋の日光ツーリングレポート
「国道、木枯らし紋次郎コース」編
by 奥永
開催日 1999/10/02(Sat)-03(Sun)
行き先 日光湯元国民休暇村(TEL:0288-62-2421)
人数 16人位(2輪:15 + かわいそうな4輪:1)
コース 行き:横河電機本社ロイヤルホスト前(5:30)→環八→R17→R407→R50→広沢町左折→ 三日月村観光→酒調達→R50→R122→R120→宿(16:00)
帰り:宿(9:30)→R120→R122→R407→R17→R407→R254→県道40→本屋の前左折→突き当たりを左折→ 線路が見えてヤバイと思って右折→小金井街道(JA前)→所沢街道→ルルイエ城(14:30)

私は、往路は国道コースでした。国道コースは朝の 5:30 に横河電機本社前ロイヤルホストに集合です。 まさか起きることは出来まいと思われていた 金井君が集合に間に合ったのは、あっぱれでした。日光ツーリングには初参加の大村さんも時間どおりに 来ていました。しばらくして石垣さんが来ました。珍しく水島さんが少し遅れました。5人そろったので出発しました。

今回国道コースは「木枯らし紋次郎コース」です。笹沢佐保の原作、中村敦夫主演のテレビドラマで有名な 木枯らし紋次郎は、上州、新田郡(にったごおり)、三日月村出身ということになっています。上州とは現在の群馬県、そして 群馬県の薮塚温泉内に、木枯らし紋次郎テーマパークとも言うべき「三日月村」があるのです。この三日月村は、 私がディズニーランドの150000000倍位行ってみたい場所の一つでした。

今まで何度も日光にはツーリングに行っておきながら気が付かなかったのですが、この三日月村は、ちょうど 我々の出発地点と日光湯元の宿との中間地点付近にあります。ほとんど無駄な距離を進まずに観光できる場所なのです。

私は小さい頃から木枯らし紋次郎の大ファンで、 よく真似をして楊枝をくわえていました。また、最近では、原作の文庫を全巻そろえていたりします。そこで、 今回のツーリングの国道コースは、三日月村で遊ぶことを提案させていただき、みなさん、快く承諾して くださいました。

特に大した渋滞も無く、三日月村まで付きました。しかしR17 は大型トラックやダンプが多く、 運転も荒っぽくて、さらに空気が悪くて咳が出ました。目に余る危険な運転をするトラックやタンプには、きっちりゾタクアの 呪いをかけておいたので、今ごろはひどい目にあっているでしょう。三日月村に至る県道の R50 への出口直前の左側には、 安い酒屋があって、夜の宴会のための酒調達には、まさにお誂え向きでした。まるで三日月村は、 TET の日光 ツーリングのためにあるかのような場所でした。

三日月村には、早くも 9:00 頃到着してしまいました。やっているかどうか不安でしたが、なんと 9:00 から営業という タイミングのよさでした。まず、我々は、三日月村の看板に驚かされました。でっかい看板に「三日月村、へび」と 書かれています。怪しさ120%です。三日月村の隣には、「ジャパンスネークセンター」というのがあります。「へび」という ことばだけで、これを表現しています。今回ここには行きませんでした。また、さらにその隣には、 「世界なんとか美術館」という、これまた怪しさ20%増の美術館があります。この美術館は、 どうやら宗教関係のものが置いてあるらしくて、「お釈迦様お分けします」とか「水子はこわい」とかいう 恐ろしい宣伝文句が足元の小さい看板に書かれていました。

三日月村は、入場料が 600円です。それとは別にバイクの場合駐車場代が 300円かかります。 入場料を 1500円払うと、三日月村内の「からくり屋敷」などのアトラクションも楽しめます。 あまり時間をかけて宿の到着が遅くなってもいけないので、我々はアトラクション無しにしました。 ちなみにオンロードコースの人たちも三日月村に来て、彼らはアトラクションありにして、結構 面白かったそうです。

三日月村内では現在のお金は使えません。100円=1文のレートで寛永通宝に両替しなければなりません。 ただし、余ったらこれは後で同レートで現在のお金に交換してもらえるので安心です。

営業開始と同時に入ったので、最初は我々のほかにお客さんはいませんでした。それで、木枯らし紋次郎の 世界と同様の物悲しさとさみしさを堪能することができました。木枯らしにはちょっと早いけど、水島さんに 買ってもらった楊枝を咥えて、我々5人は物語の登場人物になりきっていました。

三日月村内にある笹沢佐保記念館で生原稿を見たり、再現された旅篭の前で怪しい写真を撮ったりと、楽しいときをすごし、 煮売り家で山菜そばを食べました。

土産物屋でいろいろ見ていると、オンロードコースの人たちがやってきました。土産物屋のおばちゃんが、色が褪せた 十手のキーホルダーをくれました。おばちゃんありがとう。私はちんちろりんセットと小さい煙管を買いました。

オンロードコースの人たちとちょうど入れ替えになる形で我々国道コースは三日月村を出ました。 私は近くの店で道中合羽を買いました。これは値段に非常に差があって、安いのは1200円、一番高いのは 13000円です。 高いだけのことはあって、これには裏地まで付いています。また、着ると非常に暖かく、十分実用性があります。 しかし、私は懐がさみしかったので、 2200円の中くらいのを買いました。

こうして我々国道コースは三日月村を後にし、元来た道をたどって、R50入り口の酒屋に酒を調達しに行くのですが、 そのとき、皆さんのリクエストにお応えして、私は道中合羽を羽織っていきました。みんなが見たいというので、 私は先頭を走りました。その合羽のはためくさまがとても面白く、みんな大爆笑しながら走っていたそうです。 しかし、どんなに面白くても私は自分の姿を後ろから見ることはできません。

酒屋についたとき、余りに笑いすぎて、力が抜けて、大村さんが立ちごけしました。 これが本当の「笑い転ぶ」ということでしょうか。幸い怪我もなく、バイクにも大したダメージは ありませんでした。酒屋のおじさんも笑っていました。

この後は R50から R122 に入って、途中草木湖で休憩して、宿を目指しました。 時機が早かったのですが、すこしだけ紅葉していました。

宿に着いたのは我々国道コースが1番でした。風呂に入ったら暇になったので、ちんちろりんセット で確率を計算して、実験したりして遊んでいました。

みんな無事に宿に着きました。しかし、古川君はよくトラブルに見回れます。 今回彼はオンロードコース参加予定だったのですが、家を出るときにバイクのエンジンがかからなくて、 バッテリーが無いのかと思ってバッテリーを充電したのですが、結局エンジンはかからなくて、あとから 自動車で来ることになりました。当然「三日月村」は無しです。翌日彼は一人で三日月村に行った模様です。

宿は「日光湯元国民休暇村」です。ここは何年か前にできたばかりで、きれいでとてもいいところです。 温泉には24時間入れます。また、夕食も豪華です。 普段の私の食生活の5680000000倍位は豪華でしょう。わたしはご飯を茶碗に6杯位お代わりしました。 寝るときも、ちゃんと畳の上に敷いた布団で寝られるので、まさに快楽ここに極まれりというところです。

飯を食ったら、宿の人がカーリングのようなゲーム大会を企画してくれていて TET も大勢参加しましたが、 かなり悲惨な結果になりました。それでも数を頼んで、壮絶な争いの末、一応商品をもらうことができました。

翌朝、早朝ツーリングが企画されていましたが、私は寝ていたので行きませんでした。結局雨が降っていて、 すぐに帰ってきたそうです。

朝食は例によって食べ放題のバイキングでした。私はご飯を4杯お代わりしました。 おかずも多量に食べ、 例によって昼食は食わなくて済みましたが、夕食は食べました。

帰りは私は会社に行かなければならなかったので、先に失礼させていただきました。 9:30 頃宿を出て、 地図を見て決めたコースを進みました。私の自宅であるルルイエ城(東京都 田無市)までもっとも距離が短いと思われる コースです。詳細は上の表の「コース」を見てください。確かにこのルートは距離的には非常に有利で、走行距離計で 計ったところ、約160km でした。ただ、日光からの帰りの場合、東京に到着する時間帯に R254 が混むかもしれないので、 必ずしもお勧めではありません。

R254をずっと進んで、家が近くになったとき、私は前から考えていたコースを試みました。 R254 からルルイエ城までに最大の難関があります。西武池袋線の線路です。西武池袋線は 資本主義の悪魔の線路(西武池袋線関係者の方ごめんなさい。 私は気に入らないことがあるとなんでも資本主義の悪魔のせいにしてしまうのです)で、 くぐれるガードがほとんどありません。環八の地獄の踏み切りが最近 トンネルと橋になりましたが、環八自体が大渋滞するので、ここを通る気にはなれません。

しかし私は最近、志木街道が清瀬付近で、この西武池袋線の下をくぐっているのを発見しました。このガードをくぐる コースをたどったのです。R254 から、埼玉県清瀬市あたりで、県道40号に右折します。これを直進すると志木街道となり、 前述のガードをくぐり、憎い西武池袋線の線路をクリアできます。それをそのまま進むと、所沢付近の恐怖の踏み切り地獄 に行ってしまうので、くぐってすぐに本屋の手前の道に左折して入ります。すると突き当たるのでそこを左折します。 そのまま行くと今度は逆方向から西武池袋線の踏み切りに突入してしまうことになるので、適当なところで右折します。 すると小金井海道に出るというわけです。

R407を進むという作戦と、この志木街道ガードくぐり作戦のおかげで、日光からルルイエ城まで約160Km を 9:30 から 14:30 で走破することができました。 これは私にとってはものすごい速さです。

さて、これらのわたしがだらだら書いてきたことのほかにも、いろんな事件や面白いことがありましたが、 この辺で止めておきます。今回もスタッフの皆さん、参加してくれた皆さんのおかげで楽しい有意義なツーリングになりました。 ありがとうございました。

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