10時頃までは、子供たちも一緒にキーボードを弾きながら大暴れして楽しく過ごしていました。
11時頃から大人の時間になって、恐い話をしたりして楽しく過ごしていました。
12時頃になると、飲んだり話をしたりする人数も減って4人位になっていました。
ちょっとさみしくなって、私は、まだ起きて活動していた他のキャンパーに合流しようかと 提案したりしましたが、もはやこの時には、私はまともに動けるような状態ではありませんでした。 大方のアルコール類を飲み尽くして、それもビールもワインも日本酒もなにもかもちゃんぽんで飲んで、 唯一残ったバーボンをストレートでぐいぐいやっていたのです。
大体私は余り酒に強くありません。でも好きなもんだから、雰囲気がいいと、どんどん飲んでしまって 後でえらい目に会うのです。
結局、午前1時頃、私は自分のテントまで這うようにして行って、中に潜り込みました。 ここまでで、私の記憶は一度途切れます。
他の人の話によると、この後私のテントからキーボードの音が聞こえてきて、それが止んで しばらくして「なんじゃこりゃ?」という叫びが聞こえたらしいのです。
大体想像していただけると思いますが、この時、私は自分が吐いたゲロの中で寝ていたのです。 目が覚めてそれに気づいて叫んだのです。多量に食べたイカの一夜干の風味のきついものでした。
とりあえず、この時は酔いも残っていたので、そのまま寝てしまいました。しかし、翌朝、ゲロのにおいが 一層きつくなり、もはや絶えられなくなって、目が覚めました。想像を絶する量のゲロが テントの中に散乱していました。そりゃそうでしょう、前の晩食いまくり、飲みまくったもの。
不思議なことに私の体には、ほとんどゲロは付いていません。どうやら、寝ていながらも本能的にゲロを 避けるように寝返りを打っていたようです。
起きたのは私が一番でした。それでだれにも見られることなく、自分がテントの中に吐いたゲロを こっそり片づけることができたのでした。しかし、テントの中のにおいは消えることなく、実は今(1999/10/04現在) でもそのテントは風呂桶につけてあります。
前日吐いてしまったためか、二日酔いのほうはそれほどひどくはありませんでした。私は仕事で昼までには 東京に帰らなければならなかったので、急いで出発しました。
東京に着く頃には、猛烈に腹が減ってきました。生命の危険を感じるくらいものすごい空腹です。 それもそのはずです。昨夜多量に食った食い物をすべて吐いてしまって、完全に0リセットが かかった状態になったからです。